バイオフィルムコントロール剤(BFC剤)は、バイオフィルム(BF)の形成抑制や剥離に高い効果を示します。菌の代謝経路に作用しバイオフィルムの形成そのものを抑制するという、これまでにない作用メカニズムを有する製品です。
例えば、逆浸透膜(RO膜)や薬品希釈タンクのバイオフィルム対策として有効です。(BFC剤の用途例参照)
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項目 | 外観 |
粘度 |
pH |
効果 |
使用濃度(※1) |
水への分散性 |
保存安定性(※2) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
BR-109 | 淡褐色の液体 |
15~30 mPa・s |
5.8~8.0 |
BFの形成抑制 |
~0.35% |
5分程度の 攪拌が必要 |
6ケ月(25℃以下) 凍結融解による 性能劣化なし |
BR-110 | 淡褐色の液体 |
15~30 mPa・s以下 |
6.0~7.0 |
BFの形成抑制、剥離 |
~0.35% |
良好 (攪拌で分散) |
6ケ月(25℃以下) 凍結融解による 性能劣化なし |
BR-201 |
無色~ 淡黄色の液体 |
データ取得中 |
2.5~3.5 |
BFの形成抑制 |
~0.27% |
2~3分程度の 攪拌が必要 |
データ取得中 |
BR-202 |
無色~ 淡黄色の液体 |
データ取得中 |
3.5~4.5 |
BFの形成抑制、剥離 |
~0.22% |
良好 (攪拌で分散) |
データ取得中 |
(※1 : 使用環境の菌数に依存します。 例)菌数109cfu/mLの菌液に対し、上記濃度添加で、BF形成を90%以上抑制。低菌数の水ではより低濃度のBR剤で有効) (※2:BR-109は6℃以下、BR-110は-0℃以下で成分が析出します。白濁や析出が認められる場合、40℃程度に加温して1時間程度攪拌して溶解してからご使用ください。)
細菌の細胞間シグナルを介したBF形成(クオラムセンシング:QS)を阻害し、
菌のBF形成機構をブロックします(非殺菌性)。
BFの分散に有効な洗浄成分を選抜し、堆積したBFやファウリング成分(※3)を効率よく剥離します。
(※3:膜閉塞の原因となる多糖やタンパク質等)
逆浸透膜(RO膜)は膜の劣化の懸念があるため次亜等の殺菌剤を使用することができず、
バイオフィルムによる膜の閉塞が大きな課題となっています。
本試験では、殺菌剤無処理の造水運転では2週間でバイオフィルムにより膜が閉塞してしまう現場にて、
BR-110の処理を実施することにより、膜閉塞までの期間を7倍以上に延長することが可能となりました。
当該水系エマルション希釈液のタンクでは、2週間でタンク壁面全体にバイオフィルムが形成されていましたが、
BR-109を100ppm配合することでバイオフィルムの形成を大幅に抑制することが可能となりました。
食品加工工場や飲料設備など、より高い安全性が求められる場面でも使用可能です。
FDA収載区分 |
日本国内法規制対応 |
|
---|---|---|
BR-201(BR-109に相当) |
21 CFR 172、184 21 CFR 175~178 |
食品添加物 |
BR-202(BR-110に相当) |
21 CFR 172、184 21 CFR 175~178 |
― |
21 CFR 172、184:直接食品添加物
21 CFR 175~178:間接食品添加物
弊社では様々な用途での実用化を目指し、お客様と共同で検討を進めております。
※本製品は開発品です。詳細についてのお問い合わせは弊社HPよりお願いします。